過酷な環境でも高精度 ― Zettlex「IncOder」誘導式角度エンコーダ

エンコーダ/Encoder

産業用ロボティクスや自動化技術の進化に伴い、センサ技術にも高い信頼性と精度が求められるようになっています。そんな中、英国Zettlex社が開発したIncOder 誘導式角度アブソリュートエンコーは、過酷な環境下でも安定した性能を発揮する非接触型センサとして注目を集めています。

IncOderとは?

IncOderは、誘導技術を用いた非接触型の角度エンコーダです。ステータ(給電側)とロータ(受動側)の2つのリング状部品で構成されています。

誘導型センサは、位置センサ(エンコーダ)であり、誘導の原理(電流の流れが磁場を誘導する)を利用して位置測定データを取得します。レゾルバのように動作する当社の誘導型センサは、特定の周波数で励起され電磁場を生成するコンパクトな導電トラックを備えています。これらの導電トラックを含むローターとステーターによって生成される磁場は、変圧器のように相互作用します。この相互作用を測定することで、高精度な角度測定が可能になります。

特徴と利点

  • 非接触・高精度:摩耗部品がなく、精密な取り付けも不要。光学式や静電容量式センサが苦手とする結露や埃にも強く、IP67の防塵・防水性能を誇ります。
  • 堅牢な構造:硬質陽極酸化処理されたアルミ合金ハウジングを採用し、耐久性に優れています。
  • 「取り付けたことを忘れる」設計:専用カップリング不要で、簡単にホスト機器にネジ止め可能。定期的なメンテナンスも不要です。
  • 広い動作温度範囲:標準で-40~85°C、低温オプションでは-60°Cまで対応可能。
  • 電磁ノイズ耐性:ファラデーケージ効果により、強力な電磁環境でも安定動作

磁気式角度センサーと誘導式角度センサーの違いは何ですか?

磁気センサーは永久磁石だけでなく電磁石も感知し、磁場を直接検出します。一方、誘導型角度センサーはセンサー自身が生成する磁場の変化を検出します。そのため、位置検出や位置変化の測定に有用です。どちらのタイプにも用途がありますが、誘導型センサーは主に自動化分野で使用されます。

用途例

IncOderは、以下のような分野で活躍しています:

  • 航空宇宙・防衛機器
  • 医療機器(MRI、手術ロボットなど)
  • 産業用ロボット・自動化装置
  • 石油・ガス・海洋分野のバルブ制御

バリエーションとカスタマイズ

IncOderは、Mini(37mm・58mm)、Midi(75mm~300mm)、Shaft型、CORE型など、豊富なサイズと構成が用意されており、5億以上の組み合わせが可能です。CADデータも提供されており、設計段階からの導入が容易です。

日本語チラシ:IncOder

日本語チラシ:IncOder CORE

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